10月から3名の部下のうち、2名が人事異動で他病院に勤めることになります。本日は彼女たちの最終勤務日でした。2名とも超のつく真面目、2年半と1年、一生懸命に頑張ってくれました。これまでは自分が人事異動で病院を渡り歩く立場でしたが、これからは見送る立場に変わり、しかも長らく一緒にいたメンバーなので、非常に寂しい思いです。
今日はたまたま本棚にあった『たいていのことは20時間で学習できる』という本(ジョシュ・カウフマン著、日経BP社)の第1章を読みました。その言葉通り、20時間練習すればある程度は身につく、というものです。カウフマンは冒頭で、マルコム・グラッドウェルの著書『天才!成功する人々の法則』に書かれている「1万時間の法則」について軽く批判していました。プロフェッショナルレベルの技術を身に着けるには「1万時間」練習する。1万時間って、毎日8時間本気で練習して、3年半だと…そんな時間取れるか?という批判です。カウフマンが言うことは、「ある程度」「ひとなみに」できるようになるのに20時間、ということです。
ここで面白く感じたことは、スキルを身につけることと、学習するというのは異なる。具体的には言語の「習得」と言語の「学習」は異なる、ということです。例えば、私たちが中学生から大学生まで学んできた英語の授業は、単語や文法などの英語について学んだが、これは英語を話ししたり聞いたりするスキルを身につけることとは異なるということです。
なんとなくわかる気がします。今、MBAで学ぼうとしていることはまさしく「学習」であり、実践経験やスキルを身につけているわけではない。まさに「学習」で止まっている。このブログ作成は「学習」をおろそかに、とにかく文章を書くことで「スキル」を身につけようとしている。今やっていることと同じ気がします。
良い仲間たちでした。2人とも、幸せにね。