Luck is when preparation meets opportunity

 先日のダイエットを可能な限り続け、ほんのわずかに16時間絶食に慣れました。体重もわずかにですが落ちてきています・・・が、体脂肪率は変わらない。筋肉も落ちている、というやつですね。

 そこで筋トレもちょっとずつ始めていますが、そこで見つけた本『筋トレが最強のソリューションである(www.amazon.co.jp/dp/4426608376)』。ベストセラーだそうです。試しに購入して読んでみる。

 ・・・なんじゃこりゃ、根性論?筋トレマニアの心情を表した変わった内容だな・・・。「生きていく上で心の支えになる本」??そんなバカな。

 と思っていたのに、これが非常に面白い。筋トレとは無縁だった私も、これは「筋トレせねば!」と意識改革を起こさせる内容です。楽しく読ませるような工夫も多く、あっという間に半分読みました。確かにこの本の存在のみで筋トレが持続する人も多いと感じる。

 帯には筋トレ系「自己啓発書」。多くの自己啓発書を買ってきたけど(読んでないけど)、ああ、筋トレにも自己啓発があったんだ・・・と不思議な新鮮味を得ました。

 もうひとつ得た感動は、「世界一を争う選手は受けるコーチングも世界レベル」など、随所に筋トレ以外の物事の本質を紹介してくれていること。

 世界レベルのコーチは技術の指導だけでなく、生徒のモチベーションを上げるスキルもすごい。「こうやって練習のたびに課題を持って臨み、潰していけばそのうち問題はなくなる。そうなったときお前は世界チャンプだな!」というセリフ、指導者として言ってみたい・・・。

 こうした内容を入れ込むこの本にも、心から感動した。この本からもモチベーションを上げてもらえる。そりゃ売れるわ。

「空腹」こそ最強のクスリ を実践して

 記載するのもテイコウ強いのですが、頑張って書きます。

 若い頃は痩せ型で、太るということに無頓着でした。30歳半ば、中堅医師となり大学病院勤務となった頃から、終電生活、睡眠を削る日々を過ごすようになり、あれよあれよと体重が増加。その後もいろいろダイエットを考えましたが上手くいかず、30代前半では70kg程度であったのに約10年でなんと87kgまで増えました。久しぶりに合う人には別人のようだと言われ、苦笑いされてきました。

 これは、人材マネジメントができない以前の上司(教授)のストレスが原因だと今でも思っています。あの教授に関わらなければ・・・。

 仕事のストレスが強く、しんどいことも嫌いなのでダイエットを半ば諦めていたのですが、なんとなくで登録していた本の要約サイト flier (https://www.flierinc.com/) をパラパラめくっていると、上記の本を見かけました。ざっくり言うと、16時間食べない時間を作れと。

 オートファジーという生体機能を用いた方法だとか。オートファジーでノーベル賞(東京工業大学 大隈良典栄誉教授)が出た話は聞いていましたが、詳しい内容は知りませんでした。無価値に近い自分の研究に必死で。

 まあこの10年間、非常に多くのひとに笑われ続けました。自由に好きなものを食べ、ろくに運動もしなかったので仕方がないことですが、ビジネス界では体型維持や体調管理も信頼の証とか、格好良く聞こえるようなちょっと腹立つようなメッセージが流れているので、それならやってやろうとオートファジーダイエット(16時間食べない)を始めました。

 実は始めたのは2月10日。ちょうど一ヶ月前からです。

 オムロンの体重計(www.amazon.co.jp/dp/B01N30PYL5)も購入し、毎日体重をつけています。おおよそ3日に1回、16時間絶食に失敗しています。我慢できなくなる。一度食べてしまうと止まらない。そこでタイムロッキングコンテナ(www.amazon.co.jp/dp/B00JGFQVR6)とやらも購入しました。食べ物を無理矢理入れて、10時間後くらいに開くようにスイッチオン。無理矢理です。

 体重は最初の1週間で3kgほど減りましたが、そこからが減らない。よくよく昔を思い出すと、大体ダイエット開始1-2週間で体重がある程度減るものの、そこから体重は減少せずそのうちにダイエットを忘れるという日々を繰り返していたことに気づきます。そう、今が一番大変なとき、我慢するときなのでしょう。なんとか1ヶ月が過ぎ、この記事を書いている今、83kgを切るようになりました。

 体重減少の鈍化について考えました。これから先も順調に昔の身体に戻すためには、周りから『ショートスリーパー』扱いされる日常生活の改善と、筋力トレーニングが必要だと感じています。食べなければ痩せるとは言え、まず落ちるのが脂肪ではなく筋肉。代謝を落とさないためにも適度な運動を心がけます。しかし父親が43歳で脳卒中を起こしており、筋トレ⇒血圧上昇⇒私も脳卒中という流れがちょっと怖い。

 そして、よく寝よう。これまで1日平均4時間ほどの睡眠でやってきましたが、短い睡眠でこれまで仕事をこなしてきたのは明らかに経験でカバーしていたためであるとわかりました。グロービス関連など、新しいことを学ぼうとすると、明らかに勉強の質が悪い。でも起きていたいことも多いんだよな・・・。

 仕事もブログも急にシャットダウンした既往の持ち主ですが、もう少し、もう少し、今のダイエットを続けてみます。

ビジネス・プレゼンテーションの学習6

 だらだらと時間が過ぎ、もうすぐ『ビジネス・プレゼンテーション』の講義が始まります。シラバスを読むと講義開始2日前にスライドを提出するとのこと。あら、ヤバい。一つの講座を受けるのに12万円以上、6回で割ると1回当たり2万円以上も払って講義を受ける。ちゃんと利用して力をつけないともったいない!

 しかし、一発目からスライドを提出です。思ったよりスピードが速い。でもたった6回しか講義がないのですから、プレゼンする練習がメインなのにスライドがないと。前回の『たいていのことは20時間で学習できる』(ジョシュ・カウフマン著、日経BP社)に書かれていた「スキルを身につけることと、学習するというのは異なる」という言葉が胸に響きます。

 本クラスを受講する理由は、プレゼンテーションのスキルを身につけることであって、プレゼンテーションとはなんぞや?を学ぶためではないのです。

 予習スライドを作成する前に、これまで勉強したことを思い出します。「なぜプレゼンをするのか?プレゼンの目的を押さえる」「聴き手にどのような状態(気持ち)になってもらいたいか?」「聴き手はどんな人なのか?聴き手の状況は?今回のテーマに対する認識は?何を知って何を知らないのか?」「何を伝えるか?」「聴き手の疑問は何か?」「どのように伝えるか?ストーリーラインは?」。

 いろいろ考えなければならないのですが、今回与えられたプレゼンの状況は、たった3枚のスライドで行うとのことです。上手にまとめなければ聴き手も納得してくれないでしょう。

 本日の読書は『グロービスMBAで教えているプレゼンの技術』の Chapter4 Section1 スライド作りと演出を考える、です。スライドを作る前に、まず上述のプレゼンの目的、聴き手の理解、導き方、ストーリーラインの骨格を決めます。

 ここで、スライド作りの原則として、「一枚のスライドに一つのメッセージ」が望ましいとのことです。プレゼンの間中、スライドは聴き手の目に触れっぱなしのため、一枚のスライドに複数の論点を盛り込むと聴き手の施行の流れが混乱しやすいとのことです。

 次に、スライドの基本的な構成要因として、タイトル、キーメッセージ、ボディがあるとのこと。もう長い年月、タイトルとキーメッセージをまとめてました。これらの間には整合性があるようにしなければなりません。グラフとメッセージ、写真とメッセージに整合性がとれているかどうか、注意が必要です。

 そして、聴き手から見たときのわかりやすさを追求することが大切です。しかも徹底的に。注意点として、①フォントは十分な大きさで、②メッセージは(短く絞れるのならば)文字で入れる、③強調線や色づけでは残り部分とのギャップで目立たせる、というものが挙げられます。

 一般的にフォントの大きさは18ポイントが無理なく読めるギリギリだそうです。もっとも小さい字でも18ポイントにする。なるほど。強調や色つけは、「目立たせたい部分を目立たせる」ことに絞って使うべき、と。なるほど。

 以前、ACP(米国内科学会)の本部の講演会で、プレゼンスライドで使用する英字はArialに統一しましょう、と教わったことがあります。英語力がないのでその理由を詳しく聞き取ることができませんでしたが、いろいろ知っておくべきルールがあるみたいです。

 今回、本から学んだことは当たり前と言えば当たり前なのですが、それを当たり前に実行することが難しい。学習+スキルを身につける(実行)を毎日続けて行きたいと思います。

 ちょっとずつではもう間に合わない…。

 ファイナンス基礎の成績が発表されました。”A”。初の A です。ちょっと自信が出てきました。なんせマーケティング経営戦略基礎、アカウンティング基礎はひどい出来でしたから。

人事異動の日

 10月から3名の部下のうち、2名が人事異動で他病院に勤めることになります。本日は彼女たちの最終勤務日でした。2名とも超のつく真面目、2年半と1年、一生懸命に頑張ってくれました。これまでは自分が人事異動で病院を渡り歩く立場でしたが、これからは見送る立場に変わり、しかも長らく一緒にいたメンバーなので、非常に寂しい思いです。

 今日はたまたま本棚にあった『たいていのことは20時間で学習できる』という本(ジョシュ・カウフマン著、日経BP社)の第1章を読みました。その言葉通り、20時間練習すればある程度は身につく、というものです。カウフマンは冒頭で、マルコム・グラッドウェルの著書『天才!成功する人々の法則』に書かれている「1万時間の法則」について軽く批判していました。プロフェッショナルレベルの技術を身に着けるには「1万時間」練習する。1万時間って、毎日8時間本気で練習して、3年半だと…そんな時間取れるか?という批判です。カウフマンが言うことは、「ある程度」「ひとなみに」できるようになるのに20時間、ということです。

 ここで面白く感じたことは、スキルを身につけることと、学習するというのは異なる。具体的には言語の「習得」と言語の「学習」は異なる、ということです。例えば、私たちが中学生から大学生まで学んできた英語の授業は、単語や文法などの英語について学んだが、これは英語を話ししたり聞いたりするスキルを身につけることとは異なるということです。

 なんとなくわかる気がします。今、MBAで学ぼうとしていることはまさしく「学習」であり、実践経験やスキルを身につけているわけではない。まさに「学習」で止まっている。このブログ作成は「学習」をおろそかに、とにかく文章を書くことで「スキル」を身につけようとしている。今やっていることと同じ気がします。

 良い仲間たちでした。2人とも、幸せにね。

ビジネス・プレゼンテーションの学習5

このビジネス・プレゼンテーションの学習をなぜやっているか、それは10月からグロービス単科生としてビジネス・プレゼンテーションを受講するので、その予習のつもりです。入学していない単科生が受講できるのですが、10月のクラスの自己紹介文をみている限りはみんな本科生の様子。プレゼンってクラスでも行うから結構早めに学んでおいた方が良いのかなーと思ったのですけど。

今日はChapter3 Section2です。Section1では「何を伝えるか」でしたが、今回は「どのように伝えるか」になります。このブログも自分で見返して(他人が読んでも)上手く楽しい内容に伝えられるようになれば良いのですが。

「どのようにして」とは、「ストーリーライン」という話題の流れを設計することに尽きます。プレゼンでは映像ソフトや本と違って読み飛ばしなどができないため、ストーリーが中途半端だと聴き手が飽きてくるようです。ポイントは2つ、①聴き手が主に知りたいことにできるだけ早く到達する、②聴き手の関心が高いことに多くの時間を割く、です。これらの原則が守れない場合、プレゼンが失敗する確率が高いようです。回りくどく感じて飽きてしまうのか。

ストーリーラインにはいくつかパターンがあるそうです。本には①コンサル提案型、②ウィキペディア型、③起承転結型、④冒険小説型、と書かれています。①コンサル提案型は最初にいきなり結論を提示し、その後に理由を説明するもので、ビジネスシーンで定着しているそうです。医学の世界のプレゼンでは患者さんへの治療方針の説明に同じようなことをしますが、学会などで使うことはありません。近い将来、患者さんへの病状説明もプレゼンテーションとして学習することがあるのだろうか…。逆に医学系の学会発表で多いのは②ウィキペディア型です。まず概要を示し、次いで細部の説明、過去の経緯、実績数値、関連事項など。まさにこれです。逆に聴き手を説得させるビジネスの世界では余り使われないのでは?③起承転結型や④冒険小説型は講演会などでは使えそうですが、ネゴシエーションの場などでは使いにくそうです。

ストーリーラインに合わせて、聴き手の心をつかむために「共観してもらう・ほどよい権威のアピール、不安や迷いを取り除く、地雷を避ける」という手法についても簡単に書かれていました。また、自分の印象を残す仕掛けとして、笑いや雑学、決めぜりふなどもあると良いそうです。しかしこれらを使いこなすには、相当の下準備と経験が必要になりますね。いずれもさり気なく、優しい内容で組み込んでみようと思います。

そろそろ、プレゼンの本は半分を過ぎました。新しい学びを開始したいと思います。グロービスで「ビジネス・プレゼンテーション」のほかに、「人材マネジメント」を受講しますので、こちらもこの3ヶ月間で2冊くらい本を読んでしまいたいです。

ビジネス・プレゼンテーションの学習4

昨日は部下の送別会のためブログ更新できませんでした。本日は内科学会の生涯教育後援会もありました。ふくおか食べる通信から川茸という淡水のりが送られてきました。ブログの更新には文章を素早く丁寧に書く能力が必要で、私自身の文章作成能力は一般よりもかなり低い(時間がかかりすぎる)ことが分かってきました。本を読むスピードも遅く、悲しいですが、少しでも早く正しい文章を書く練習を続けます。

『グロービスMBAで教えているプレゼンの技術』のChapter3 Section1です。プレゼンの準備の続きです。聴き手に関する情報を集めた後は、聴き手に「何を伝えるか」を考えます。これにもコツがあるようです。

聴き手がプレゼン前の状態から目的(行動)とする状態に移るまでに、①疑問や反論に思いそうなことを洗い出す。②洗い出した疑問の中で優先順位をつける。③疑問に対するメッセージを考える。③メッセージを支えるロジックや事例を考える。といったものです。

プレゼン成功の大敵は「飽き」「モヤモヤ感の放置」ということで、聴き手が疑問に思うことはプレゼン中に解消されていくべきです。その疑問がどのようなものかを推測しておく必要があります。聴き手が疑問に思いそうなことを洗い出すヒントとして、「人がものごとを把握しようとするときの典型的な視点のセット」を当てはめて考えることが良いそうです。それは①全体から部分へ。②時系列の流れ。③問題解決の流れ。④メリット/デメリットの比較。とのこと。こうした視点から疑問を洗い出し、優先順位をつけてプレゼン中に解決させる。なかなか難しいことですが、こうした視点から自分のプレゼンを今一度見直してみる必要があります。そして疑問に対する答え(メッセージ)は、なるべくダイレクトに、分かりやすく誤解のない表現で、聴き手にとって魅力を感じる表現にする。同時に、メッセージに説得力を与えるロジックを考える。

ロジックを与える…これもまた言うは易しです。メッセージの理由というか、証拠、エビデンスとでも言いましょうか、きちんとした説明を入れるとのことです。そりゃそうですが…。ポイントとして、聴き手の理解を超える説明はしない、聴き手の納得する勘所を押さえる。後者はなかなかできそうにありません。Chapter2で行った聴き手の理解(分析)が重要になります。

聴き手のことをよくよく考えて、ということですね、再確認。やはり医学のプレゼンとは異なります。

ビジネス・プレゼンテーションの学習3

本日は当直です。時間がなくても少しでも本を読むようにしたいです。前回の続きです。Chapter2 Section2です。

プレゼンの準備:ステップ1は、プレゼンの目的を押さえる(『聴き手をどういう状態にしたいか』をイメージする)でした。ステップ2は、聴き手を理解する、です。

聴き手を理解するとは、聴き手は何を知っているか知らないか、聴き手の関心はどこにあるのか、情報を集めて具体的な「聴き手像」を描く、とのことです。ここで重要なことは、聴き手の中でも誰が一番効果的(最も動かしたい人、誰を動かすと目的に対して最もインパクトが大きいのか)なのか、絞り込むこと。不特定多数が相手の場合は、母数の中の最も関心の高い層や、共通する興味・関心の多い層をターゲットにする。

聴き手のターゲットを決める際の落とし穴として、「自分に耳を傾ける人、よくうなずく人」が真の聴き手とは限らないという点です。そのほかに、人間関係の力学や相性などから別の聴き手(本当に説明すべき社長ではなく直接の上司である常務など)に向けた話を混ぜてしまう、ということもあります。本当の聴き手は誰かを決めたら、そこからブレないことが重要です。

続いて、「聴き手に関する調査」が必要です。時間的な制約があっても、プレゼン当日にどんなタイプの人が来るのか丁寧に調べるべき、とのことです。プレゼンの前に聴き手について知っておきたいこととして、「聴き手自身の状況」「今回のテーマに関する認識・意見・感情」「聴き手と自分との関係」といった点があります。チェックリストを用いるのも良いそうです。まだブログの作り方が分かってないので具体例を載せることが出来ませんが、なるほど、と思わせる内容でした。

次に、聴き手について「どうやって」調べるか、です。その回答として、「とにかく使える手段は使ってみる」とあり、笑ってしまいました。現実的には「なるべく多くの人に聞いてみる」が効率的で効果も高いそうです。ほかに、過去にどんな内容にどのような反応を示したかを知る、公表情報(ブログやSNSなど)、得られた情報を基に自分以外の人とブレイン・ストーミングを行う、なども有効だそうです。

これまで行ってきたプレゼンでは、聴き手のことはほとんど考えたことはなかったです。せいぜい、教授が気に入るような内容にしよう、くらい…。研究分野でのプレゼンではここまで必要ではないかもしれませんが、ものを売るなどのビジネスの世界では聴き手について十分に知っておく必要があるのも頷けます。

最後に、聴き手は「何を知って何を知らないか」を分析することです。これはなかなか難しいようで、また次のChapterで出てくるようです。ここでは、なるべく幅広に「これについては知らないかもしれない」という前提で準備する、という点だけ学びます。

結論として、

彼を知り己れを知れば百戦殆うからず
彼を知らずして己れを知れば一勝一負す
彼を知らず己れを知らざれば戦う毎に必ず殆うし(孫子・謀攻編)

まさにこの格言がすべてを物語っているじゃないか。

ビジネス・プレゼンテーションの学習2

本日は『グロービスMBAで教えているプレゼンの技術』のChapter2-Section1を読みました。『戦略読書』の三谷宏治さんはビジネス基礎「カメ」を1冊読むのに10時間以上かかってよい、事例・データなどの情報収集本には1-2時間で済ませる、と言っておられます。私は社会人になって20年近く、読書にこの数倍は時間をかけて読んでいました…無駄な読み方も多かったと思いますし、正直なところ今から改善できるとも思えません。

Chapter2のタイトルは、「プレゼンの目的を押さえる」です。プレゼン後に具体的に「聴き手をどういう状態にしたいか」を明確にします。

まず①最初に抑える点は、プレゼンの状況設定です。よくある「5W1H」を押さえるとのことです。

When:プレゼンを行う日時

Where:プレゼンを行う場所、会場の様子

Whom:聴き手(参加者)はどんな人か

What:どんなテーマ(題目)で話すのか

Why:どういう経緯で、その日時、場所、聴き手、テーマであなたが話すことになったのか

How:プレゼンを行う形式(資料を使うかなど)

これらは「目的を押さえる」うえでは出発点とのこと。それはそうだ。②次に、「究極的には聴き手にどんな行動をとってもらいたいか」を具体的にイメージすることだそうです。「聴き手に認識して/聞いてもらうこと」といった表現でとどめない。しかし実際に「行動を起こしてもらう」ことはすぐにできないことの方が多いため、「今回のプレゼンが終わった後に聴き手にどのような状態(思考面または感情面)になってもらう必要があるか」を具体的にイメージする。思考(論理)面に訴えるのか、感情面に訴えるのか、その両方か、イメージする。行動を起こすまでには思考面・感情面の双方に段階があり、今回のプレゼンでどの段階まで進めるのか目的を決める。だそうです。

ここまできて、医療の世界のプレゼンとビジネスのプレゼンでの差がいくつか出てきました。医療の世界のプレゼンは大体1~2回で終了します。2回というのは患者さんへの重要な治療方針の決定などでしばしばありますが、3~4回と何度も分割して手術方針や研究結果をプレゼンすることはありません。また、聴き手が力を持ちプレゼンを吟味して取捨選択するビジネスの場と異なり、医療のプレゼンはプレゼン側(医療者)が力を持って聴き手を動かしている(手術を受けるなど)ことが分かりました。

いいえ、糖尿病や腎臓病などの慢性疾患の治療方針・患者教育においては、ビジネスと一緒で何度もプレゼンして説得していますね…。教育入院患者数が少ないのは、プレゼン下手であることの証明になりそうですね…。これは、やっぱり真摯にプレゼンテーションの勉強をするべきだ…。

続きはまた明日!

ビジネス・プレゼンテーションの学習

 しばしば、やる気の出ない日があります。本日がそうでした。ブログを始めて4回目の投稿ですでに挫折寸前ですが、それでも頑張って数ページ読もうとしていました。

 本日は先日の続き『戦略読書』80~100ページと、ダイヤモンド社『グロービスMBAで教えているプレゼンの技術』のChapter1です。プレゼンテーションは学会や研究会などでしばしば多人数を相手に行いますが、その実、医学の世界における発表でしかありません。10月からグロービスのビジネス・プレゼンテーションを受講するので、一般社会のプレゼンテーションはどの様なものか予習をかねて、『プレゼンの技術』を強引に読むことにしました。

 Chapter1では、良いプレゼンテーションとは聴き手を(目論見どおり)動かすこと、プレゼンは準備が大切、その準備に基本ステップを押さえよう、という内容でした。ステップは3つ。①目的を押さえる、②聴き手を理解する、③聴き手の導き方を決める、です。

 ①目的を押さえるとは、聴き手がどんな状態になってほしいのかを考えること、②聴き手を理解するとは、聴き手の情報を収集し、聴き手を動かすのに何が効果的なのかを知ること、③聴き手の導き方を決めるとは、聴き手を動かすために何をどのように伝えるか、ということでした。まあ医学の世界でのプレゼンとほぼ一緒ですが、研究成果を報告する『自分のためのプレゼン』と異なり、ビジネス界のプレゼンは常に聴き手を中心とするものであることが分かりました。

 また、良くないプレゼンには3つの思い込みがあるとのことでした。①プレゼンは一部の特別にパワーのある人のものと思っている、②プレゼンスキルとは「その場で臨機応変に上手くやれるスキルのこと」と思っている、③プレゼンの事前の準備というと、原稿や資料作りだけだと思っている、とのことです。これに対する回答として、①普通の人でもセオリーを身につけスキルを磨けば十分可能、②事前の準備にもセオリーやスキルがあり、むしろこちらが重要、③目的を精緻に考え、聴き手のことを取材することも重要、とありました。

 ③については、正直心に痛い話でした。医師の世界での発表は自分の研究成果を世間に知らしめたい気持ちでいっぱいのため、聴衆のことをあまり考えていません。ビジネスでのプレゼンでは、訪問販売で品物を買ってもらうことを想像すれば分かりやすく、聴き手中心である。本日得た学びです。

 この程度のことも知らない(知ろうとしない)生活を長年してきました。大丈夫かな。しかし短時間でも無理矢理に本を読んで良かったです。

 こうやってブログを書き進めることも、プレゼン力と文章作成力を高めることにつながると信じて、続けて行きます。

『戦略読書』とこれからの戦略

本日の学習はグロービスのクラスで使用するHarvard Business Schoolの教科書からHCLテクノロジーズについての考察と、三谷宏治さんの『戦略読書』の序章と第1章80ページです。

相変わらず、Harvard Business Schoolから引用される文献は、読みにくい。何が言いたいのかボカシてきます。一般社会では相手に分かりやすい内容で報告するべきだと思うのですが、文章のほとんどが抽象的でビッグワードの羅列のような理解しにくい内容でした。これをスラスラ読み解ける日が来るとは想像できません。

 グロービス学び放題の中に、『ビジネスパーソンのための読書法概論』というコースがあります。講師の大賀康史さんは本の要約サイト“flier”を立ち上げられています。そのコースで、三谷さんの『戦略読書』に書かれている読書ポートフォリオについて紹介されていました。読書はポートフォリオと年齢・経験を考慮して読むべき本が決まる、とのことでした。

これからの勉強に際し、さっそくflierから『戦略読書』の要約を読んでみたのですが、まあわかりやすい。ものの数分で要約は読み終わります。人の体が食べるものからできているように、人の精神は読むものからできている。

私は職業柄他人には厳しく食事制限を課すくせに、自分の食事はいいかげん。20代のころは多く本を読みましたが内容は記憶のかなた、30代から徐々に読まなくなり、40代に入って数年、今ではまともに本を読んでいません。精神もボロボロです。

作者の三谷さんは、BCGのプロダクトポートフォリオ・マトリックスになぞらえた読書ポートフォリオ・マトリックスの作成を薦めています。2×2のマトリックスにビジネス度・基礎度でセグメントに分けて、キャリアステージごとに読書戦略を考えます。

私は社会人になって17年目ですが、特殊な職業のため著者の考えとは異なるポートフォリオになりそうです。これまで長らく勉強してきた医学書のほとんどは名著でも通読するタイプのものではないですが、ビジネス基礎(カメ)に当てはまるでしょうか。定期医学雑誌や論文はビジネス応用(ウサギ)といったところに落ち着きそう。すると、今読んでいる『読書戦略』は非ビジネス基礎(リュウ)?MBAの勉強はカメかリュウか…。

職業柄カメやウサギが大切なのは十分に承知していますが、自分を変えるための勉強ですので、MBAの勉強にややシフトした内容にします。MBAの勉強はカメ側のリュウ(ガメゴン)にしておきます。明日からはガメゴン、ウサギ、ちょっとカメ…です。