社内を動かす力

 グロービス学び放題の田久保先生の講座『社内を動かす力』を見ました。

 学んだという表現よりも、見たという言葉が相応しく、1.5倍速で部屋を片付けながらだと当然ながら結構大切なワードが抜けた不十分な聞き取りになっています。

 ここでもう一度振り返りながら再確認します。

 スタートは「社内で戦略を考え、実行し、成果を上げたい!けれども実行しきれない、継続できない(周りが動かない、メンバーのモチベーションが下がる)」。非常によくあります。毎日と言ってもいいくらい。どうしたらいいのか?

 ルイス・ガースナー(アメックスの会長らしい)曰く、戦略×実行が成功に導くとのこと。戦略やプランだけでは駄目で、実行、実行、実行と。

 その後、結果を出すリーダーの働き方について以下のように述べられています。

1.パワー基盤を作る

2.基本的なプランを構築する

3.実行に取りかかる

4.実行を継続する

5.自ら成長し続ける

⇒1,2が戦略?? 3,4が実行かな??具体例がないと(私には)わかりにくい。

1.パワー基盤を作る、とは

 〇信頼の残高を増やす⇒専門性、仕事への姿勢、コミュニケーションで培う

 〇「意図的に」意味ある人脈を作る⇒(社内:相談になってくれる人、他人とつないでくれる人、上方をくれる人、昇進させてくれる人など・・・社外:得られにくい考え方や第三者アドバイスなど)

 〇利害関係を見極め、「健全な」根回しをする⇒ステークホルダーを分析、根回し。安易な迎合はしない。

2.基本的なプランを構築する、とは

 〇動画イメージが湧く「動くプラン」を作る⇒具体的に想像できるようにってことかな??留意点として、やることやらないことの明確化や変更をプランに入れるなどは納得。

 〇スモール・ウィンを効率的に行う⇒「最も」効率の上がることをやる

 〇成果を賞賛する(メンバーが主体的に働きたくなる状態にする can ⇒ want ⇒ enjoy)

  〇参加メンバーを巻き込む ここは今すぐ使うべき内容と直感しました。7W2H。当院の朝のモーニングカンファレンスで新研修医を動かすために活用すべきだ。これをみんなに伝え、態度で見せる。

 Why なぜそれをするのか  ⇒研修医の知識力upと発表者のプレゼンテーション能力up、医学生へのアピール

 What 何をするのか  ⇒研修医が研修医に対して30分プレゼンによる教育を行う

 Where どこでやるのか  ⇒トレーニングルーム

 Who だれが責任者なのか  ⇒私なのかな・・・ やっぱり責任者が必要だよね・・・

 with Whom 誰と一緒にやるのか  ⇒研修医全員と一部の指導医

 to Whom 誰に最終的に報告するのか  ⇒これも必要か・・・やはり病院長、そしてもっと上層部、他病院の研修医や医学生かな。

 How どうやってやるのか  ⇒割愛

 How much いくらコストをかけてやるのか  ⇒みんなの時間

3.コミュニケーションの基本 これもすごい

Said ≠ Heard ≠ Listened ≠ Understood ≠ Agreed ≠ Convinced ≠ Action taken ≠ Achieved。

 端折りましたが、菅野寛さんの本『経営者になる 経営者を育てる』にあるらしい。すごい・・・ここまで話し手と聞き手に差があるなんて、おそらく医師は誰も思っていないだろう。これもメモして研修医に自慢しよう。

5.自己成長に欠かせない心構え7つ

①そのときのベストを尽くす⇒普段の1%upした努力を続ける(1.01^365=37.8)

②ロールモデルを頭に描く⇒医師の仲間よりもグロービスのメンバーの方がロールモデルになりそうな方が多い。みんな努力家。

③メンターを持つ⇒昔、いたような気がしたな・・・今はもういないっけ・・・

④自らを振替える時間を持つ⇒田久保先生は温泉に行くのもよいと。ここ数年間一度も使っていない有給休暇を使うか・・・。

⑤身の回りにあることすべてから学ぶ姿勢を持つ⇒新人からも学んでいるか? 昔はそうしていたような気がするけど・・・

⑥学び方を学ぶ⇒重要だけど、周りから学んでいない・・・この前買って積ん読になった『独学』でも読んでみるか・・・

⑦集団での成長を意識する⇒・・・・・・ ああぁ

 約1時間のお話、涙が出るほど良い内容ですが、明日になれば忘れる自分に上記メモを残しておきます。

「空腹」こそ最強のクスリ を実践して

 記載するのもテイコウ強いのですが、頑張って書きます。

 若い頃は痩せ型で、太るということに無頓着でした。30歳半ば、中堅医師となり大学病院勤務となった頃から、終電生活、睡眠を削る日々を過ごすようになり、あれよあれよと体重が増加。その後もいろいろダイエットを考えましたが上手くいかず、30代前半では70kg程度であったのに約10年でなんと87kgまで増えました。久しぶりに合う人には別人のようだと言われ、苦笑いされてきました。

 これは、人材マネジメントができない以前の上司(教授)のストレスが原因だと今でも思っています。あの教授に関わらなければ・・・。

 仕事のストレスが強く、しんどいことも嫌いなのでダイエットを半ば諦めていたのですが、なんとなくで登録していた本の要約サイト flier (https://www.flierinc.com/) をパラパラめくっていると、上記の本を見かけました。ざっくり言うと、16時間食べない時間を作れと。

 オートファジーという生体機能を用いた方法だとか。オートファジーでノーベル賞(東京工業大学 大隈良典栄誉教授)が出た話は聞いていましたが、詳しい内容は知りませんでした。無価値に近い自分の研究に必死で。

 まあこの10年間、非常に多くのひとに笑われ続けました。自由に好きなものを食べ、ろくに運動もしなかったので仕方がないことですが、ビジネス界では体型維持や体調管理も信頼の証とか、格好良く聞こえるようなちょっと腹立つようなメッセージが流れているので、それならやってやろうとオートファジーダイエット(16時間食べない)を始めました。

 実は始めたのは2月10日。ちょうど一ヶ月前からです。

 オムロンの体重計(www.amazon.co.jp/dp/B01N30PYL5)も購入し、毎日体重をつけています。おおよそ3日に1回、16時間絶食に失敗しています。我慢できなくなる。一度食べてしまうと止まらない。そこでタイムロッキングコンテナ(www.amazon.co.jp/dp/B00JGFQVR6)とやらも購入しました。食べ物を無理矢理入れて、10時間後くらいに開くようにスイッチオン。無理矢理です。

 体重は最初の1週間で3kgほど減りましたが、そこからが減らない。よくよく昔を思い出すと、大体ダイエット開始1-2週間で体重がある程度減るものの、そこから体重は減少せずそのうちにダイエットを忘れるという日々を繰り返していたことに気づきます。そう、今が一番大変なとき、我慢するときなのでしょう。なんとか1ヶ月が過ぎ、この記事を書いている今、83kgを切るようになりました。

 体重減少の鈍化について考えました。これから先も順調に昔の身体に戻すためには、周りから『ショートスリーパー』扱いされる日常生活の改善と、筋力トレーニングが必要だと感じています。食べなければ痩せるとは言え、まず落ちるのが脂肪ではなく筋肉。代謝を落とさないためにも適度な運動を心がけます。しかし父親が43歳で脳卒中を起こしており、筋トレ⇒血圧上昇⇒私も脳卒中という流れがちょっと怖い。

 そして、よく寝よう。これまで1日平均4時間ほどの睡眠でやってきましたが、短い睡眠でこれまで仕事をこなしてきたのは明らかに経験でカバーしていたためであるとわかりました。グロービス関連など、新しいことを学ぼうとすると、明らかに勉強の質が悪い。でも起きていたいことも多いんだよな・・・。

 仕事もブログも急にシャットダウンした既往の持ち主ですが、もう少し、もう少し、今のダイエットを続けてみます。

ビジネス・アナリティクスDay4を終えて

 前回の投稿で仕事面での精神的疲労について書きましたが、グロービス単科生は続けています。ビジアナ(BAN)は講師の教育や人柄が非常に良く、大変ながら心の安らぎにも成っています。

 しかしながら、勉強はそんなに甘いものではありません・・・。以下は講義の振り返りのまとめです。

 Day4はレポート会でした。ビジネス・アナリティクスよりも自身のメンタル面の振り返りになりました。頭の何かが完全に抜けていることに気づかされボロボロになりました。
 内容は実在する石鹸の話です。ケースを学んで、石鹸が1個売れ、使われるまでに、どれほどの人間の複雑な思いが交差することを思い知った。固形石鹸を長らく使っていないこともあり(普段は液状石鹸)、石鹸1コを使い切るのにどれくらいかかるか、なんて本当に単純な疑問にも当たらなかった。

 マーケティングというものの向き合い方が悪い。石鹸を売るなら、自分で石鹸を使ってみなければ何も言えない。これから先、マーケティング(何かを売り込む)の際には自分で買って触って使ってみる、を地で行こうと思う

 マーケティング戦略の3C、STP、4Pはどんなときにも必須であった。また、実際に行動(仕事)した場合はおそらく理解できた内容も、卓上の勉強で自分事でなければ不十分な考察になることにも気づかされた。管理職になると現場から遠ざかってしまうが、仕事も積極的に現場に行くようにしよう。AIETAというフレームワークがあることを学んだ。

 状況を正しく把握する:問題点がどこにあるのかモデル化によって構成要素をまとめる。モデル化、イシューの分解は抜け漏れなくまとめるには非常に便利であることを学んだ。Where, Whatを先に、続いてWhy, Howを。後から振り返ると何のことかわからないかもしれないが、まず『問題点がどこなのか』を探す方が早い、ということ。

 (旧体制の)一般の医師にとって、上司(特に教授)の命令は絶対である。白い巨塔の時代から数十年が過ぎた今でも、大学主任教授は隠然たる権力を持つ。そのためか、上からの命令に疑問も持たずにとにかく目標達成しようとする自分が存在した。恐ろしい。当たり前の話だが、事業が上手くいかないときは撤退も考慮に入れるべきであった。猪突猛進だけではリーダーとしてはよろしくない

 最大の気づきは、自分の思考のクセが、『その次』『もう一歩踏み込んで』分析しておらず、この先が根性論で終了していた。もう一歩分析することで不可能な理由まで踏み込めたかもしれない。クリシンのときも深く考え込めずに落ち込んだが、1年経った今も成長していない。トヨタ自動車だったか、5度のナゼを頑張ってみよう。

 ビジネス・アナリティクスという講義なのに、自分の精神面、未熟さ、生まれて40数年続いている弱点をさらけ出すマイセルフ・アナリティクスとなった勉強でした。いつかこの振り返りが役に立つ日が来ることを信じて。

精神の波と写真挿入

 土日月と3日間、ブログの更新が滞りました。毎日続けるのがどれだけ大変か、よく分かります。読書も進んでいません。

 土日は仕事に加え、Webでの面談、大切な仲間と食事。日曜日も一日中仕事。月曜日はビジネス・プレゼンテーションの第1回目講義、本日は人材マネジメント第1回目の講義でした。以前から勉強しなければ…と焦っていても、なぜか手につかない講義の予習。講義開始3-4時間前から急激に開始し、ある程度理解してから講義に挑むも玉砕。考えが足りなさすぎる。

 グロービスMBAの先生も受講生も真剣で、私のように中途半端な態度で臨む人は誰もいません。昨日も、本日も、ボッコボコでした。

 また、(いつも長い医療業界での生活を理由にしてしまいますが、)私の考え方はかなり異質なものでした。自分中心の考え方であり、『世の中はどのように考えているのか』という観点がすぐに出てこない。講師からの質問『~~について、この会社の役員はどう考えますか?』という質問でも、他の受講生は役員の考えを述べるのに対し、私は私自身の意見を述べるのみです。他の受講生が社会全体からみた考え方を示すのに対し、私はやはり私自身の考え方を示してしまいます。

 勉強しながら、とことんまで突き詰めて予習をするしかない、書物から知識と経験を身につけるしかない! と考えていますが、診療に加えて論文作成、査読、研修医関係など、他の仕事に追われることを理由にだらだらと行動を起こさない自分がいます。

 後悔先に立たず、なのにできない。40歳を超えて数年、全く成長していません。40歳は不惑と言うそうですが、戸惑ってばかりです。負けてられない、頑張ろう!と思っても…時間とともにその気持ちが落ちていく。燃え上がったやる気はすぐに鎮火。

 自己を暗示にかけるしかないか??

 でも食事は美味しかった。メンタルが低下していた週末、このときだけは幸せでした。

 さ、がんばろ。

ビジネス・プレゼンテーションの学習6

 だらだらと時間が過ぎ、もうすぐ『ビジネス・プレゼンテーション』の講義が始まります。シラバスを読むと講義開始2日前にスライドを提出するとのこと。あら、ヤバい。一つの講座を受けるのに12万円以上、6回で割ると1回当たり2万円以上も払って講義を受ける。ちゃんと利用して力をつけないともったいない!

 しかし、一発目からスライドを提出です。思ったよりスピードが速い。でもたった6回しか講義がないのですから、プレゼンする練習がメインなのにスライドがないと。前回の『たいていのことは20時間で学習できる』(ジョシュ・カウフマン著、日経BP社)に書かれていた「スキルを身につけることと、学習するというのは異なる」という言葉が胸に響きます。

 本クラスを受講する理由は、プレゼンテーションのスキルを身につけることであって、プレゼンテーションとはなんぞや?を学ぶためではないのです。

 予習スライドを作成する前に、これまで勉強したことを思い出します。「なぜプレゼンをするのか?プレゼンの目的を押さえる」「聴き手にどのような状態(気持ち)になってもらいたいか?」「聴き手はどんな人なのか?聴き手の状況は?今回のテーマに対する認識は?何を知って何を知らないのか?」「何を伝えるか?」「聴き手の疑問は何か?」「どのように伝えるか?ストーリーラインは?」。

 いろいろ考えなければならないのですが、今回与えられたプレゼンの状況は、たった3枚のスライドで行うとのことです。上手にまとめなければ聴き手も納得してくれないでしょう。

 本日の読書は『グロービスMBAで教えているプレゼンの技術』の Chapter4 Section1 スライド作りと演出を考える、です。スライドを作る前に、まず上述のプレゼンの目的、聴き手の理解、導き方、ストーリーラインの骨格を決めます。

 ここで、スライド作りの原則として、「一枚のスライドに一つのメッセージ」が望ましいとのことです。プレゼンの間中、スライドは聴き手の目に触れっぱなしのため、一枚のスライドに複数の論点を盛り込むと聴き手の施行の流れが混乱しやすいとのことです。

 次に、スライドの基本的な構成要因として、タイトル、キーメッセージ、ボディがあるとのこと。もう長い年月、タイトルとキーメッセージをまとめてました。これらの間には整合性があるようにしなければなりません。グラフとメッセージ、写真とメッセージに整合性がとれているかどうか、注意が必要です。

 そして、聴き手から見たときのわかりやすさを追求することが大切です。しかも徹底的に。注意点として、①フォントは十分な大きさで、②メッセージは(短く絞れるのならば)文字で入れる、③強調線や色づけでは残り部分とのギャップで目立たせる、というものが挙げられます。

 一般的にフォントの大きさは18ポイントが無理なく読めるギリギリだそうです。もっとも小さい字でも18ポイントにする。なるほど。強調や色つけは、「目立たせたい部分を目立たせる」ことに絞って使うべき、と。なるほど。

 以前、ACP(米国内科学会)の本部の講演会で、プレゼンスライドで使用する英字はArialに統一しましょう、と教わったことがあります。英語力がないのでその理由を詳しく聞き取ることができませんでしたが、いろいろ知っておくべきルールがあるみたいです。

 今回、本から学んだことは当たり前と言えば当たり前なのですが、それを当たり前に実行することが難しい。学習+スキルを身につける(実行)を毎日続けて行きたいと思います。

 ちょっとずつではもう間に合わない…。

 ファイナンス基礎の成績が発表されました。”A”。初の A です。ちょっと自信が出てきました。なんせマーケティング経営戦略基礎、アカウンティング基礎はひどい出来でしたから。