本日は『グロービスMBAで教えているプレゼンの技術』のChapter2-Section1を読みました。『戦略読書』の三谷宏治さんはビジネス基礎「カメ」を1冊読むのに10時間以上かかってよい、事例・データなどの情報収集本には1-2時間で済ませる、と言っておられます。私は社会人になって20年近く、読書にこの数倍は時間をかけて読んでいました…無駄な読み方も多かったと思いますし、正直なところ今から改善できるとも思えません。
Chapter2のタイトルは、「プレゼンの目的を押さえる」です。プレゼン後に具体的に「聴き手をどういう状態にしたいか」を明確にします。
まず①最初に抑える点は、プレゼンの状況設定です。よくある「5W1H」を押さえるとのことです。
When:プレゼンを行う日時
Where:プレゼンを行う場所、会場の様子
Whom:聴き手(参加者)はどんな人か
What:どんなテーマ(題目)で話すのか
Why:どういう経緯で、その日時、場所、聴き手、テーマであなたが話すことになったのか
How:プレゼンを行う形式(資料を使うかなど)
これらは「目的を押さえる」うえでは出発点とのこと。それはそうだ。②次に、「究極的には聴き手にどんな行動をとってもらいたいか」を具体的にイメージすることだそうです。「聴き手に認識して/聞いてもらうこと」といった表現でとどめない。しかし実際に「行動を起こしてもらう」ことはすぐにできないことの方が多いため、「今回のプレゼンが終わった後に聴き手にどのような状態(思考面または感情面)になってもらう必要があるか」を具体的にイメージする。思考(論理)面に訴えるのか、感情面に訴えるのか、その両方か、イメージする。行動を起こすまでには思考面・感情面の双方に段階があり、今回のプレゼンでどの段階まで進めるのか目的を決める。だそうです。
ここまできて、医療の世界のプレゼンとビジネスのプレゼンでの差がいくつか出てきました。医療の世界のプレゼンは大体1~2回で終了します。2回というのは患者さんへの重要な治療方針の決定などでしばしばありますが、3~4回と何度も分割して手術方針や研究結果をプレゼンすることはありません。また、聴き手が力を持ちプレゼンを吟味して取捨選択するビジネスの場と異なり、医療のプレゼンはプレゼン側(医療者)が力を持って聴き手を動かしている(手術を受けるなど)ことが分かりました。
いいえ、糖尿病や腎臓病などの慢性疾患の治療方針・患者教育においては、ビジネスと一緒で何度もプレゼンして説得していますね…。教育入院患者数が少ないのは、プレゼン下手であることの証明になりそうですね…。これは、やっぱり真摯にプレゼンテーションの勉強をするべきだ…。
続きはまた明日!